
現代人は日常をいつもどおりに過ごしているだけで 情報過多やデジタル機器の長時間使用によって、身体よりも脳が疲れている方がとても多いです。
脳疲労を回復させるためには質の良い睡眠がとても効果的ですが、脳へのダメージを抑える栄養素を食事から摂ることもおすすめです。
脳にダメージを与える『活性酸素』

脳の重さは体重のわずか2%ほどしかないのに、身体全体の20%もの酸素を使います。
この酸素が使われる過程で生成されるものが『活性酸素』で、本来はウイルスや細菌を退治する役割を持っています。
しかし、増えすぎると脳の神経細胞を攻撃するようになり、これを『酸化』といいます。
しかも、脳は酸化されやすい性質がある上に活性酸素を抑える力が他の臓器に比べて弱いため、ダメージを受けやすいのです。
脳を酸化から守るために、抗酸化作用のある食材を積極的に摂取することが重要となります。
おすすめはあの食べ物!

抗酸化作用のある食材は様々ありますが、中でもおすすめなのがカレーです!
カレーに欠かせないスパイスであるウコン(ターメリック)に含まれるクルクミンという成分は、強力な抗酸化作用と抗炎症作用を持ち、脳の神経細胞を守る効果が期待されています。
ある研究では、クルクミンがアルツハイマー病の原因となるアミロイドβというたんぱく質の蓄積を抑えることもわかっています。
また、黒コショウを少し加えることでクルクミンの吸収がぐんと良くなるのでぜひ試してみてください!
抗酸化作用のある飲み物は?

普段から常飲している方も多い、『緑茶』。
緑茶に含まれているカテキンもまた、高い抗酸化作用での脳の酸化ストレスを軽減します。
1日2〜3杯を目安に70~80℃のお湯で淹れるとカテキンの効果を最大限に発揮できます!
カフェインも含まれているので、夜の睡眠を妨げないために夕方以降は控えめにしましょう。
他にも赤ワイン(アルコールが苦手な方はブドウジュースでもok)やシークワーサージュースなどの飲み物もおすすめ。
脂質も大事な栄養素
脳の60~65%は脂質でできているため、脂質もまた、とても大事な栄養素。
ただし、脂質は1gあたり約9kcalもあるため、摂りすぎると肥満や動脈硬化などの原因にもなってしまうので質の良い脂質を摂ることが大事です。
そんな脂質の主成分である脂肪酸にも様々な種類がありますが、日々の食事で摂りやすいのが豊富なDHA・EPAを含む鮭などの魚類。
脳の働きを高め、記憶力の向上に効果的です。
また、アマニ油やしそ油、くるみには体内でDHA・EPAに変換されるα-リノレン酸が豊富です。
これらは体内では合成できず、食事から摂ることしかできません。
大切なのはバランスの良い食事
脳疲労に効果的な食材をいくつか紹介しましたが、大事なのは特定の食材に偏りすぎず、様々な食材をバランスよく食べること。
生活リズムや食生活が乱れやすい年末年始ですが、今年は少し脳疲労改善を意識して過ごしてみてはいかがでしょうか。












