みなさんは質のいい睡眠をとれていますか?
睡眠は人が健康的な生活を送るために欠かせない行為です。
睡眠の質を上げることが、より健康を増進させるといっても過言ではないのです。
そこで質の高い睡眠をとる方法の1つに「入浴」があります。
入浴は体をキレイに洗うだけでなく、気持ちよく眠るために精神を安定させる行為でもあります。
睡眠と入浴の関係についてお話していきたいと思います!
睡眠と体温の関係
私たちは、睡眠と覚醒を調整するために、生体機能を総動員しています。その中でも注目したいのが体温(脳など体の深部の温度)です。
人の体温にはリズムがあり、活動的な日中は高く保ち、夜になると手足から熱を逃がして、体を冷やします。
入眠前の眠気が強くなる時には、体温が急速に低下していくのです。眠くなった赤ちゃんや子どもの手足が温かくなっているのはこのためです。
つまり【体温低下】が安眠のポイントなのです。
そしてそれをサポートする効果的な方法の一つが、【入浴】で、入浴の睡眠への効果は加温効果にあります。
入眠前に体温を一時的に上げてあげることがポイントになるのです。その後体温が低下する時に自然と眠気を誘い、結果として快眠が得られやすくなります。
睡眠に効果的な入浴方法
ポイント①入浴温度は38~40℃のぬるめが理想的
38~40℃のぬるめのお湯に10~20分くらい浸かるのが理想的です。
ぬるめのお湯に浸かることで、心拍数を下げて体をリラックスさせる「副交感神経」の働きが優位になるので、よりスムーズな入眠に繋がります。
42℃以上の熱めのお湯だと、リラックスするはずの心身が緊張状態になるため、かえって逆効果になります。
ポイント②入浴時間は就寝する90分前がベスト
眠るまでの時間に合わせて、上手に体温を低下させるのが安眠のポイントです。当然のことながら「入浴するタイミング」が重要になります。
午前や午後の早い時間に入浴しても効果はありません。ちょうど寝つきが良くなるタイミングが理想的ですので、眠る前の90分ほど前に入浴しておくと良いでしょう。
寝る直前に入浴し、急に副交感神経を働かそうとしても、生体リズムを無理に変えることはできませんので、よい睡眠をとるための「時間の使い方」に注意しましょう。
くつろぎ空間をつくりましょう
忙しく疲れていて、シャワーで済ましてすぐ寝たい時もあるでしょう。
しかしシャワーを浴びるだけではストレス解消になりません。疲れやストレスがたまっていると感じる時こそ、バスタブにお湯をはり、ゆっくりとお風呂に入りましょう。
お気に入りの入浴剤などを入れて自分が心地よいと感じる空間づくりをしていくことも大切です。
効果的な入浴方法を実践し、心も体もリフレッシュすれば質の良い睡眠もとることができ、ストレス知らずの毎日を過ごせることでしょう!