皆さんは毎日、何時間ぐらい睡眠が取れていますか？

『足りないなー』『もっと眠りたいなー』と思っている方がほとんどではないでしょうか？

日本人は世界の中でも睡眠時間がとても短いと言われています。

日々のルーティーンの中、睡眠時間を増やすのはなかなか難しい事と思います。

では、睡眠が不足するといったいどういう事が起こるのでしょうか？

睡眠不足による影響

【免疫力の低下】

私たちの身体は、体内に細菌やウイルスなどが入り込むと免疫物質を作ることによって身体を守るように働いてくれています。

しかし、睡眠不足になると免疫機能が低下して感染症にかかりやすくなり、予防接種の効き目も弱くなると言われています。

また、免疫の低下は、がん細胞を制御する能力も低下させるため、睡眠不足はがんの発症リスクも増加させてしまいます。

【肥満リスク・生活習慣病リスクの増大】

睡眠不足になると、食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌が減少し、食欲増進ホルモン「グレリン」の分泌が増加します。

そのため寝不足のときや、夜更かしをすると脳は、高カロリーな食品や甘いものを求めやすくなり、食欲が増大する傾向があります。

その結果、肥満リスクが高まってしまいます。

肥満はあらゆる生活習慣病の一因であり、慢性的に寝不足がある方は注意が必要です。

【認知症リスクの増大】

睡眠中は、『脳のメンテナンス』『記憶の定着や整理』『精神の安定』などが行われています。

そのため、睡眠が不足すると集中力や判断力・注意力が低下してしまいます。

また、睡眠が十分にとれていないと、認知症の進行に関わるタンパク質『アミロイドβ』が、脳に蓄積しやすくなり認知症のリスクが高まると言われています。

このように、睡眠が不足するとすぐには実感できなくても、徐々に徐々に私たちの身体にダメージを与え影響を及ぼします。

睡眠不足が続いているなと感じている方は、未来の自分のために早めに対策を行いましょう。

睡眠時間は年齢によって変化する？

ご来店されるお客様によっても、睡眠時間はまちまちです。

時間帯が不規則な方や、極端に短い方、逆に長い方。

なかなか寝付けず結果的に睡眠時間が短くなる方や、途中で目が覚めて細切れになる方、昔は眠れたのに最近はあまり眠れなくなった方、などなど。

睡眠のお悩みは千差万別です。

その中でも、睡眠時間や睡眠時間帯は年齢によっても変化していく事はご存知でしょうか？

不眠症だと思っていても、もしかしたら不眠症ではない可能性も、、、。

【年代別の必要な睡眠時間】

・1～2歳児11～14時間

・3～5歳児10～13時間

・小学生9～12時間

・〜15歳で約8時間

・25歳〜約7時間

・45歳〜約6.5時間

・65歳〜約6時間

このように、年齢を重ねるとともに必要な睡眠時間が少なくなるということが報告されています。

よく、昔ほど長時間眠れなくなったという悩みを耳にしますが、眠りの質は年齢とともに変化し、高齢になるにつれて、眠りが浅く短くなります。

人間は心身の疲労回復のために睡眠をとります。
年齢を重ねるにつれて、日中の活動量が少なくなると、身体が長時間の睡眠を必要としなくなるので、昔と同じように眠れないと感じるのはこのためです。

また、クロノタイプ（朝方・夜型の傾向）は年齢によって変わります。

・一般的に子供は朝方の傾向です。

・思春期〜20代頃までは夜型に傾きやすいので、朝早く起きるのが辛くなります。

・40代頃になると朝方にシフトしていき早寝・早起きになっていきます。

・60代以降になると朝方の傾向が更に強くなり、早朝に目が覚めるようになりますが、自然な事なので心配はいりません。

一般的には年代別で上記のような傾向にありますが、睡眠は人それぞれなので、自分に一番合った睡眠をとることが一番です！

最適な睡眠時間を調べてみよう

睡眠の質を上げていくには、自分にとって最適な睡眠時間を知る事も重要です！

4日間以上の連休が取れる方はぜひ試して頂きたい。

その方法は、『4日間目覚ましをつけずに、自然に目が覚めるまで寝る』というものです。

【1日目】

日頃から睡眠が足りていない方は、睡眠負債がたまっている状態です。

それを解消しようとして、いつもよりかなり長い時間眠ってしまうはずです。

【2日目・3日目】

1日目より徐々に睡眠時間が短くなります。

【4日目】

3日目より短い時間で起きられて、それ以上は眠れなくなります。

この4日目の睡眠時間こそが『今の自分にとって十分な睡眠時間』ということです！

4日間の連休を取る事が難しい方は、睡眠時間を少しずつ伸ばす方法もあります。

まずは、休日の寝だめをやめます。

そして、いつもより30分早く寝てみて翌朝の体調を確認してみます。

これを2.3日続けてみて、さらに15分ずつ増やしていき、一番スッキリ起きられたり、調子がいいなと感じる時間が、自分にとって最適な睡眠時間となります。

十分な睡眠時間を毎日確保する事ができれば、休日も同じ時間に目が覚めますし、睡眠負債もたまらず、日々をスッキリ過ごす事ができるようになるでしょう。

睡眠で人生は変わる

睡眠には個人差があり、自分のベストな睡眠時間・時間帯は人それぞれです。

人生の3分の1を占める睡眠。

自分に一番合った睡眠習慣を知る事は、日々のパフォーマンスを上げていく事、引いては人生を楽しく豊かに過ごしていく事にとっても必要不可欠なことです。

生きる上で切っても切り離せない『睡眠』というものにぜひ、ちょっとだけ目を向けてみるのはいかがでしょうか？

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