寝不足の時、小さなことでイライラしたり感情の起伏が激しくなったりした経験はありませんか?
これは脳やホルモン、自律神経など体内の重要なシステムが睡眠によって大きく左右されるためです。
寝不足になりやすい方は、どういった影響があるかを知ることで生活習慣を見直すきっかけになるかもしれません。
寝不足の時の脳の変化

前頭葉の機能低下
前頭葉は人間の理性や論理的思考、社会的判断を担う部位であり、感情のブレーキ役として機能しています。
ところが、寝不足だとこの部位の活動が低下し些細なことで起こりやすくなったり、冷静な判断が難しくなったりします。
偏桃体の過活動
偏桃体は不安や恐怖のような原始的な感情を処理する部位で、外部からの刺激に対して『危険だ』と判断する働きを持っています。
ですが前頭葉の働きが鈍ると偏桃体の活動を制御しきれなくなり、怒りや恐怖を過剰に感じやすくなります。
よって些細な私的や音、視線などにも敏感になり感情の爆発を引き起こしやすくなります。
コルチゾールの増加
人はストレスを感じるとコルチゾールを分泌し、交感神経を優位にしますが、この状態が長く続くと心身が緊張するため、リラックスできなくなります。
寝不足が続き、このサイクルが断ち切れなくなるとイライラや不安などのネガティブな感情が増幅しやすくなり、日常生活の些細なことにも過敏に反応してしまいます。
自律神経の乱れ
寝不足時には自律神経のバランスが乱れ、イライラしやすい状態になります。
これは交感神経が過剰に優位になることで、心身が常に緊張したままになるためです。
身体的、精神面にも不調が

寝不足は、単にイライラのような感情の乱れを招くだけではなく、身体的、精神的な面でも不調を引き起こします。
認知機能の低下
寝不足は集中力や判断力、記憶力などの認知機能も低下させます。
人は睡眠中に記憶を整理し情報を統合する脳内処理を行っていますが、寝不足の状態ではその処理が不十分になり、新しい情報をうまく扱えなくなります。
・業務のミスが増える
・作業に時間がかかる
・勉強内容が頭に入らない
など一時的な寝不足でも影響は大きく、慢性化すると脳全体の処理能力が落ちていくため注意が必要です。
精神的に不安定になる
十分な睡眠が摂れないと脳内の情動調整機能が乱れ、不安感や抑うつ気分、焦燥感が増しやすくなります。
長期的にはうつ病や不安障害など、メンタル疾患の発症リスクも高まるため、精神的な健康を守るためにも十分な睡眠時間の確保が重要となります。
身体的リスク
寝不足は身体面にも多くのリスクをもたらします。
・高血圧
・肥満
・心筋梗塞
・糖尿病
など、このような重大な病気は寝不足によって発症リスクが高まるとされています。
免疫力や回復力の低下
寝不足が続くと免疫力が低下し風邪をひきやすくなったり、体力が低下し回復にも時間がかかるようになります。
回復力の低下は疲労の蓄積にもつながり、慢性的な倦怠感や基礎体力の低下を招きやすくなります。
寝不足の改善

このように、寝不足は様々な悪影響があり長く続くと生活に支障をきたすこともあります。
成人の理想の睡眠時間は7時間前後とされていますが、人によって多少前後することもあります。
自分のライフスタイルも考えながら適切な睡眠時間を見つけてましょう!
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