突然ですが、皆さんの寝室のカーテンやベッドカバーなどは何色ですか??
色が私たち人間に与える影響は、とても大きいといわれています。
寝る前に見たり、触れる色によって睡眠の質が左右されることもあるそうです。
では、どんな色が安眠につながるのでしょうか。
色は皮膚でも感じている
寝室のインテリアやベッドカバー、パジャマなど、まずは自分が心地良いと思える色を取り入れることが大事です。
色から受ける影響が大きいからこそ、リラックスするための空間では自分が『好き』『心地良い』と思える色に囲まれることが一番。
「色彩心理学」という言葉がありますが、色が人に与える影響は心理面だけに限りません。
ある研究では、人間は皮膚でも色を知覚できることが分かっています。
そもそも色の正体は光で、その光とは電磁波のこと。
赤や黄色、青などといった色の違いは、電磁波の波長の違いです。
人間が目で見て認識できる色には限りがあり、これは「可視光線」と呼ばれています。
可視光線は、波長にして380ナノメートルから780ナノメートルの範囲で、色に置き換えると青紫から赤の範囲です。
反対に人間が視覚で認識できない色は「不可視光線」と呼び、これは可視光線の範囲外で、青紫の外側にあるのが「紫外線」、赤の外側にあるのが「赤外線」。
紫外線も赤外線も目で見ることはできませんが、私たちは毎日のように触れています。
紫外線によって日焼けをし、遠赤外線ヒーターでは赤外線から暖かさを感じますが、日焼けをするのも、暖かさを感じるのも皮膚。
目で見ることのできない色まで、皮膚は感じています。
詳細なメカニズム未解明ですが、皮膚には電磁波を感じるシステムがあるということになります。
睡眠中は目を閉じてはいますが、肌に触れる寝具の色から皮膚を通して何らかの影響を受けています。
パステルカラーの寝室で質の良い睡眠を
寝室には好きな色を、とはいえ原色は避けた方が無難です。
赤やオレンジなどのビビッドな明るい色はアクセント程度にするのがオススメ。できれば部屋全体の5~10%程度が目安です。
色にはさまざまなイメージがありますが、原色の赤のイメージは「活動的、情熱的、力強い、興奮」など、見ると元気になり、ハッピーな気持ちになりますが目が覚めてしまい、リラックスできる色とは言い難いです。
一方、赤に白を混ぜた色であるピンクは「優しい、幸福、恋、かわいらしさ」など柔らかなイメージがあり、女性ホルモンの分泌を促す効果もあります!
青は「冷静、静か、大人、理知的、憂鬱」で鎮静作用、精神的に落ち着かせる作用がありますが
水色では「澄んでいる、爽やか、クリア、透明」となり、より心が安らぐイメージになります。
このように好きな色に白を混ぜたようなパステルカラーやトーンを少し落とした刺激の少ない色味のものを寝室のカーテンやベッドカバーといった面積の広いものに取り入れるとよいでしょう。
ビビッドカラーはクッションや目覚まし時計といった小物類で取り入れると良いアクセントになってお部屋の雰囲気が引き締まります。
ちなみに緑色は筋肉の緊張をほぐし、癒し効果があり、
黄色は睡眠ホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促してくれる効果が。
紫色には心身のバランスを整え、回復効果があるといわれています。
赤、黄色、紫色は特に刺激の強めの色なので、小物でもパキッとした色よりも少しくすみのある落ち着いたカラーがおすすめ。
色は体感温度も左右する
色には「暖色系」、「寒色系」があり、体感温度も左右するので季節によってインテリアカラーを変えてみても。
赤、オレンジ、黄色などを「暖色系」、青や青紫などを「寒色系」といいますが読んで字のごとく、暖色は温もりを、寒色は涼しさを感じさせます。
暖色、寒色、それぞれを基調とした部屋とを比較すると、体感温度の差はなんとプラスマイナス2℃!
室温を20℃に設定し実験した結果、暖色系の部屋は21℃程度、寒色系の部屋は19℃程度の体感温度を得られたということです。
お気に入りのファブリックで快適な睡眠を♪
これからの季節は、涼しめの使用感の麻(リネン)や吸放湿性・通気性の高い綿(パイルやガーゼ)のシーツなどがおすすめです★
人間の生活に欠かせない睡眠。
そのための環境を整えて少しでも快適に質の良い睡眠を摂りましょう!